オーケストラ定番組曲(ペールギュント等)【クラプロ】

服部正はクラシックを広めるために「名曲中の名曲」に絞って選曲をしていましたが、当然「服部正」の趣味・嗜好もかなり選曲に大きく影響していました。
中でも「定番」と言われているのが有名な「組曲」であり、気に入った曲を比較的繰り返し選曲しておりました。
実は現NHK交響楽団の前身である「新交響楽団」時代に「近衛秀麿」や「山田耕筰」といった著名指揮者がベートーヴェンやヴェルディ等の本格的作品を演奏している日とは別に、ポピュラー名曲の演奏会の指揮をまだ服部正が20代後半の頃に担当させて頂いた事もあり、そこでの経験もそれからの演奏活動に大きく役立ったようです。
青響の時代から積極的に取り上げられたのは「チャイコフスキー=くるみ割り人形組曲」や「グリーグ=ペールギュント組曲」「グノー=ファウストバレエ音楽」といったところです。「広場のコンサート」でも第7回にこの「ペールギュント」を取り上げておりました。

第7回広場のコンサートチラシ

ちなみにこの時取り上げていた「メンデルスゾーンのフィンガルの洞窟序曲」も服部正のお気に入りで、後の「グレースノーツ」でも当時の編成に合わせて編曲しなおして定期演奏会に登場していました。

他にも「広場」では第6回に「ドリーブ」の「シルヴィア」というバレエ組曲を取り上げております。前回にご紹介した「ウィンナワルツ」とともに服部正の演奏会の根幹を成すカテゴリーであり、聴き心地の良い曲をなるべく選びその組曲でも一部曲を組み替えたりしてなるべく皆さんが楽しめるような演奏会を徹底的に追求していたようです。
この7回でもペールギュントは第1組曲の最後の「山の魔王の殿堂」を外し、第2組曲の「アラビアの踊り」を入れています。
そういえば有名な「カルメン」や「アルルの女」は組曲としてはあまり過去実績が少なく、有名なカルメン前奏曲やアルルの女のファランドールのような「ドンチャン騒ぎ」的音楽は「聴き心地」が良くてもあまり服部正の好みとは若干異質だったのかもしれません。なのでペールギュントでも類似の「山の魔王」を外した可能性も否定できません。

慶應義塾マンドリンクラブの定期演奏会の選曲にもこの流れは影響しており、以降服部正のマンドリンオーケストラ編曲も徐々に増えていきました。

 

館長
1955年 服部正の長男として東京で生まれた。                     1978年 慶応義塾大学卒業(高校よりマンドリンクラブにてフルート担当)        同年    某大手電機メーカーに入社(営業業務担当)                  2015年 某大手電機メーカーグループ会社を定年退職                  現在 当館館長として「服部正」普及活動従事       

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください