見つかった!服部正のインタビュー肉声テープ!!

今まで様々なレコード、CD等が遺品として残されていましたが、その他にもカセットテープがいくつか残っておました。
それまでは「音楽作品のテープ」とばかり思っていて、ほとんど見向きしなかったのですが、実はそのうちの1本が出版会社とのインタビュー録音だったことについ最近気づきました。
そのテープには「岩波、黒澤全集のため」と書かれたシールが貼ってあり、早速聞いてみると1987年5月の収録で服部正の肉声がはっきりと入っていました!年にして79歳の頃であり、まだ慶応義塾マンドリンクラブの指揮をしていた頃でした。

どうも黒澤明監督の全集を作るにあたり、関係者へのインタビューをその出版社が行っていた物と思われ、恐らくその録音のテープをコピーしていただいたものと思われます。
以前にもご紹介した通り「虎の尾を踏む男達」「わが青春に悔いなし」「素晴らしき日曜日」の3作品で黒澤監督とお付き合いしたわけですが、そのテープでは表裏で約1時間に亘り黒澤監督とのエピソードを語っていました。

最初は服部正が作曲家になったきっかけや、戦争に召集されながらも兵役免除になったいきさつ等の雑談でした。

その後、黒澤監督との仕事の話になり、「虎の尾・・・」については服部正も「あれは傑作」「自分でも良い作品が出来た。」と語っていました。ただ、その後の2作については、かなり黒澤監督の音楽に対するこだわりが強く出てきた事もあり、服部正も対応に相当苦慮した事を話しており、結局この3作で黒澤作品とのコラボレーションは終わった、との事でした。

気になったので通販でこの「黒澤全集」を探してみたところ「中古」で1冊見つけ、早速手配してみました。
このインタビューの内容と書かれている内容がどこまでリンクしているか、本の到着が楽しみです。

服部正の肉声がある程度分かるレベルの録音でしたので、今回雑談の部分を数分だけご紹介します。
ちょうど服部正が生命保険会社に入社してから菅原明朗先生により音楽家を目指す事になったいきさつの話をしている部分だけですが、服部正の肉声にご関心がある方、以前音楽の関係で服部正と接点があり久しぶりに声を聴いてみたい、という方は是非聴いてみて下さい。

館長
1955年 服部正の長男として東京で生まれた。                     1978年 慶応義塾大学卒業(高校よりマンドリンクラブにてフルート担当)        同年    某大手電機メーカーに入社(営業業務担当)                  2015年 某大手電機メーカーグループ会社を定年退職                  現在 当館館長として「服部正」普及活動従事       

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください