はとぽっぽの体操

「はとぽっぽの体操」をご存知の方も多いと思います。今でも幼稚園で朝の体操や運動会でもよく使われており、小さなお子様を持つご両親は多分どこかで聞いたことがあるのでは、と思います。
この「はとぽっぽの体操」は幼児ダンスの普及に大きな足跡を残した戸倉ハル先生の作品であり、音楽は服部正が担当しております。
戸倉ハル先生は明治29年生まれというので、父より10歳以上年上でありますが、戦前から戦後にかけて先生のご要請でかなりの曲数を作曲しておりました。
そもそもは昭和16年の「女子中等学校体操」の伴奏の作曲がきっかけと思われ、その後ダンス、体操、音楽劇等様々なジャンルでお仕事をさせていただきました。
この「はとぽっぽの体操」は譜面上には作曲年月が記載されておりませんが、様々な情報によると戦後直後の昭和21年頃の作品と言われています。

はとぽっぽ体操01

やはり幼児向け体操音楽という事なので、音源の提供も当時からしっかりあったようであり、父の遺品として以下のレコードを発見しました。

はとぽっぽ体操レコード01

体操の動きのガイダンスはともかく、こんなカラフルなレコードがある事がびっくりです。
特に驚きはレコードの大きさが一般的な17cmよりも小さい12cm程度であり、まさに今のCDとほぼ同一のサイズです。思わず間違ってCDプレーヤーに入れてしまいそうです。

私事で恐縮ですが、長男の幼稚園の運動会に行った時に入場行進のあと全幼稚園児がこの「はとぽっぽ体操」を始めたのですが、当時はこの曲の存在をよく知らず何となく耳に残るメロディがあったりして多少印象に残っていました。後になって「服部正の作品」と知って腰を抜かすほどびっくりしました。ひょっとして自分の幼稚園時代でもやっていたのでしょうか?(全く覚えていません!)
とは言うものの今でもこの体操の思い出をお持ちになっている方もいらっしゃると思われ、親族としてもありがたいかぎりと感じています。

皆さんも今度機会があったら聞いてみてください。近くに幼稚園があったら、運動会の頃がねらい目です。(どの幼稚園でもやっているとは限りませんので、聞けなかったらあしからず!)