以前DU BOOK関係者からご連絡を頂き、「キネマ旬報の連載の中で『日本の映画音楽』に特化した記事をまとめて書籍化するのでご協力を頂きたい」というお話でした。
特に服部正は戦前から映画音楽とは密接な関係を持っており、トーキー映画からPCL、そして日活、東宝といった映画会社、さらには「次郎物語」の島氏、「虎の尾を踏む男達」の黒澤明氏といった大監督との付き合いに発展していきました。
キネマ旬報では服部正は個別に2回取り上げられ、また他の作者の項でも取り上げて頂いておりましたが今般刊行に至り、出版社より謹呈を受けました。
著者の秋山邦晴氏は音楽評論家で、この映画音楽に実際携わった人々と直接接したりして文章そのものにも大変深い感銘を与えてきたと言われています。
内容を拝見すると、かなりの部分が自著の「広場で楽隊を鳴らそう」から取り上げられておりますが、秋山氏独自の視点でのコメントも書かれており、なかなか興味深いものでした。
取り上げられている作曲家は服部正の師の「菅原明朗」をはじめ「黛敏郎」「芥川也寸志」「山田耕筰」「深井史郎」「武満徹」等およそ日本の名作曲家がほぼ網羅されていると言っても過言ではありません。
この書籍は600ページを超える内容であり、金額は税抜きで5,800円とされております。
DU BOOKS社のご厚意でこちらでも多少の割引での斡旋は可能ですが、いかんせんかなり物量の大きな書籍ですので送料もある程度かかるため一般ルート(書店、通販等)でのご購入でもそれほどの差が無いと思われます。
もしご関心をお持ちの方は是非ご検討下さい。