「トン坊のセンチな歌」(ヤン坊復刻挑戦!)

トン坊は様々な場面で自分の気持ちを伝えるときに歌を歌う事が多く、このシリーズでもトン坊の歌が比較的多く残っています。
洪水で出会い助けたシカの子供がうるさいので周りから「追い出せ」と言われ、止む無く連れて行く時にトン坊が歌った曲です。
「センチ」という言葉は今やあまり使われてませんが「センチメンタル」から来ているので短調の悲しいメロディになっています。この歌を60年昔、若かれし黒柳徹子さんが歌っていたのでしょうね!

トン坊のセンチな歌表紙
トン坊のセンチな歌

歌詞
なきたくなると なみだがでるよ
なみだがほっぺた つたわるときに
なんだかちょっぴり あったかい
ああ、そうだ かあさんのおちちの あったかさ
おちちがくちへ ながれるときの あったかさ

トン坊のセンチな歌

「広場で楽隊を鳴らそう」復刻版、間もなく終了

昨年の1月服部正の唯一の自叙伝的な文献「広場で楽隊を鳴らそう」につき、電子書籍化して追記したものをご案内しておりました。

「広場で楽隊を鳴らそう」復刻版ページ

実は先般この電子書籍扱い業者(パブー社)から「2019年9月30日をもって閉店し、サービス全般の取り扱いを終了します。」との連絡が入りました。
やはりこの業界も生き残りがなかなか大変な状況なのではとお察しし、致し方ないと理解いたしました。
尚、今の所他の業者(Amazon等)への出品については計画しておりませんので、もしご希望の場合は本年9月30日までにお買い求めいただければと存じます。
その後は当館にて「データ」だけは何らかの形でご提供する事は検討可能ですが、電子書籍的な「見映え」「至便性」は追求できず、またプリントアウト提供の場合もコピー費用、送料等で割高になってしまう恐れもございますので、何卒お含みおき下さい。

テレビ東京「何でも鑑定団」に小林亜星先生登場

来る4/9(火)20:54からテレビ東京で放映予定の「何でも鑑定団」のゲストとして小林亜星先生が出演予定との事で、先日同番組スタッフから当資料館に「服部正先生の写真をお借りしたい」との要請がございました。小林先生が師としての服部正について語る部分があるため、写真が必要になったとの事です。
スタッフの話ではゲストコーナーは冒頭の数分に放映されるとの事ですので、ご覧になる方は「21時前に遅れないように」チャンネルを合わせて下さい。

実はこの話、最初は小林先生の話が無い状態で問い合わせが来たので、一瞬「ひょっとして服部正の直筆譜が鑑定対象にでもなったのか?」とあらぬ期待をしてしまいました!
当資料館にある膨大な直筆譜が場合によったらそれなりの評価をして頂ける可能性が、と内心ソワソワしてしまいましたが、後続メールで「小林亜星先生がゲスト」という事が分かり、小林先生には失礼ながらぬか喜びで終わりました(笑)。

小林先生は様々な場所で服部正を師として仰いでいらっしゃる事を都度コメントしていただき、大変感謝しております。ご高齢にはなりましたがまだご活躍されていることに敬意を表し、これからもご健勝にてお過ごしいただきたいと存じます。

クルミの歌(ヤン坊復刻挑戦)

この「クルミの歌」は第2回に作られ放送されました。ヤン坊ニン坊トン坊の初期の作品です。
そもそも「クルミ」とはヤン坊ニン坊トン坊にとって大事な「お弁当」的な存在であり、これからの長旅に向けしっかりと携行して行かなけれなならない「おにぎり」なのです。
道中では様々な食べ物に遭遇して食べたりしているようですが、困ったときはこのクルミがたよりになる存在でした。
「木の実」というとどうしても乾いた音を想像してしまうので、服部正も木琴(シロホン)を多用していました。とても元気な歌で、いかにも服部正らしい音楽です。

クルミの歌 自筆譜

「クルミの歌(歌詞)」
クルミ クルミ
クルミの中身は ミルクの味だ
クルミをかみかみ お花見したら
みみずくおじさん クシャミをしたよ
クルミ クルミ
クルミの中身は ミルクの味だ

クルミの歌

(歌詞も「クルミ」と「ミルク」の韻をうまく活用していますね、、、)

ヤン坊ニン坊トン坊、書籍発見!

現在様々な「ヤン坊ニン坊トン坊」の譜面を掘り起こし音源復刻を試みておりますが、そこに大きな援軍がやってきました。
それも「理論社」が1993年頃発刊している「児童向け書籍」であり、10冊で全集の所、何とか4冊(第2、3、5、6巻)を通販で入手しました。
やはり楽譜の掘り起こしをしたところで、いったいどういう背景で作られた曲なのか、というのが気になっていたので、まずはストーリーを確認しようとしたのですが、現状古書街や通販で入手出来るものが極めて少なく、比較的きれいな状態の物をやっと4冊見つけました。

理論社 「ヤン坊ニン坊トン坊」

この本のおかげで大変助かった事がいくつかあります。
まずあらすじが明確になった事。そしていくつかの曲の背景がはっきりした事。
そして何よりも驚き、嬉しかったのはその中でいくつか本の中に譜面が入っていた事です!
さらには譜面が無くても「歌詞」のみが入っているページも有り、実は服部正の原譜には歌パートにメロディだけで歌詞が無いものがいくつもあるため、この本の歌詞が該当した時はさすがに歓喜しました!

譜面のページ
歌詞のページ


昔、服部正がこの一連のシリーズを作曲していた時に仕事部屋には飯澤匡氏の初版の本が3~4冊並んでいました。表表紙もこの理論社と同じように3匹の猿の絵が描かれており、まだ当時幼かった自分は「漫画」とか「絵本」と思ってページを開けた所、文字ばっかりだったので諦めて元に戻した覚えがあります。今から考えてみると、その本がしっかり保管できていたら良かったのに、と後悔しております。
その後1995年頃NHKが衛星放送でアニメ化して違うスタッフ(音楽担当も変更)での再収録をしましたが、その後本もアニメもだんだん消えて行ってしまいました。
しかしながら、当資料館にも当時幼少だった方からお問合せ等がポツポツ入る事もあり、60年以上たっても覚えていらっしゃる方が存在している事は大変有難く感じております。
今回の「復刻挑戦!」も、どこかで聴いたことがありそうな曲を何とか復活させて、思い出して頂ける方を増やしてみようという試みで進めております。
多少時間はかかると思いますが、気を長くしてお待ちいただけると幸いです。

慶應義塾高校女子高マンドリンクラブ60回定演

3/21に予定通り慶應義塾高等学校女子高等学校マンドリンクラブの第60回定期演奏会が行われ、60回記念としてOB,OG参加の合同演奏ステージも含め無事終了いたしました。
お陰様でお客様もかなりの方にご来場いただきました。

第3部合同ステージリハーサル風景

第1部、2部、4部は高校生によるステージ、第3部はこの高校を卒業したメンバーと現役高校生の3年生を中心に合同演奏が繰り広げられました。60回という事はその都度卒業生が数人から十数人以上いるので、トータルの数字はかなりの数になりますが、今回は最年長の第2回卒業生から昨年卒業したばかりの大学生、そして高校生含め「157名」のメンバーが東京オペラシティのタケミツメモリアル大ホールに立錐の余地なく入り、約30分弱の熱演が行われました。
司会者の「ステージには157名のメンバーがいます。」と言ったら客席からどよめきが起こり、その異常な光景に皆さんもびっくりされていたようです。
演奏曲目も皆さんがかつて演奏経験がありそうな曲だったので、「昔取った杵柄」的に得意の部分に来るとすさまじい合奏が展開され、フォルテシモはタケミツホールの高い天井の効果も有り響きが共鳴しあっていました。
服部正もかつて毎年ALLKMCでこれだけの人数に近い演奏をしており、また慶應高校の定演でも1曲客演指揮をしていた事は前にもご紹介しましたが、その頃高校生として服部正の指揮で演奏していたメンバーが大半を占めており、皆さん高校生時代にタイムスリップをした感覚になられていたようです。
その後OBOG(出演者、聴衆)で祝賀パーティを行いましたが200名を超す代パーティとなり、中には50年ぶりに顔を合わす人間もいて当時の話に夢中になり、立食パーティの料理もなかなか無くならないほど会話に夢中になっておられました。
最後は服部正作曲の「KMCソング」で締めくくりましたが、このような活動がいまだに続けられている事を恐らく天国にいる服部正も目を細めて見ている事でしょう。

ご来場いただきました方、大変ありがとうございました。

しろんぼ猿の歌(ヤン坊復刻挑戦!)

この歌は「ヤン坊ニン坊トン坊」の第1回の最初に歌われた曲です。
歌詞を見てもお分かりの通り、これから始まる物語の主人公の紹介です。
でも、テーマ音楽でも「しっかり者」「暴れん坊」等紹介をしているのに、と思われるでしょうが、そもそもの「ヤン坊ニン坊トン坊」がどんな生き物かについて、ここで初めて「しろんぼ猿」であることを紹介しているのです。
インドの「白い猿」というのはネットで検索してみると「ハヌマーン・ラングール」という猿が存在しており、ヒンドゥー教でも手厚く保護されて神格化されているとも言われています。
(一説では「西遊記」の孫悟空のモデルとも言われています。)
恐らくこの「ヤン坊ニン坊トン坊」もこういった背景で「しろんぼ猿」として採用されたのでは、と思われます。

曲は元気なマーチ風で、歌詞も子供でも覚えやすくしたのではと感じられます。

しろんぼ猿の歌

しろんぼ猿の歌(歌詞)
しろんぼ しろんぼ しろんぼしろんぼ
ヤンボに ニンボに トンボウは
しろんぼ しろんぼ猿だ
あたまもしろんぼ 手足もしろんぼ
しっぽの先まで しろんぼだ アハハハハハハハ
しろんぼ しろんぼ  しろんぼ猿だ

しろんぼ猿の歌

お星さま、光っていてね(ヤン坊復刻挑戦!)

この曲は実は当資料館来訪者からのお問合せにより、今回ご紹介する事に致しました。

北海道のある修道院の院長様がこの曲を探しており、それをご支援されている方から当館にお問合せ頂いたのがきっかけです。早速探したところ、ほぼ一致する曲が見つかりご連絡したところ、大変お喜び頂きました。なんでも昔この曲を聞かれた院長様が非常に気に入って下さったようで、今般ご来賓の対応で使いたいという事でした。こちらとしても大変光栄な話であり、当館でも早速皆様にこの歌をご紹介しようと思った次第です。

服部正は通常ピアノをアンサンブルで使う所を「お星さま」のイメージを出すために、チェレスタ、グロッケンシュピールというクリスマスでよく使われる楽器を使う事で「キラキラ感」を出したようです。

お星さま光っていてね
(自筆譜)


この題目を見ても「光ってゐてね」という「い」の字が旧字を使っていたりして歴史を感じますが、昭和30年の8月に放送された時の原譜です。
トン坊が歌っていたようですが、残念ながら原作が手元に無いのでどういった場面で歌われたかは分かりません。恐らくインドへの旅の途中で夜間見知らぬ土地を心配しながら移動していた時の歌と思われます。

お星さま光っていてねの歌 歌詞
「おほしさま、おほしさま  ひかっていてね
いつまでも、 いつまでも
あなたを見ながら歩いてゆけば
みちを間違えないのです。
おほしさま、おほしさま  ひかっていてね
いつまでも、 いつまでも 」


歌詞をご覧になってもお分かりの通り、とても優しい気持ちに満ちた歌で、まさにキリスト教の教えにぴったりの歌ではないかと思いました。

お星さま、光っていてねの歌

慶應義塾高等学校・女子高等学校、マンドリンクラブ 第60回定期演奏会

慶應義塾には中等部から大学までそれぞれマンドリンクラブが活動しており、OB・OGを含めると大変な人数になります。
このほどその中で慶應義塾高等学校、女子高等学校のマンドリンクラブが60回という節目の定期演奏会を迎える事になり、それに合わせOB・OGも含めた合同演奏ステージも組まれることになりました。今般ご案内致します。

慶應義塾高校、女子高マンクラ定演演奏会チラシ

毎年1回定期演奏会をやられていますので、何と60年前から活動している事になります。
今回の合同演奏には現役高校生代表も含めると、何と一度に160名ものメンバーが東京オペラシティの大ホールのステージを埋める事になり、この姿も圧巻と思われます。
実はこのステージへの出演希望者はキャパシティオーバーで残念ながらご遠慮いただいた方も相当数いらっしゃったらしく、高校のクラブ活動でここまでの規模になるのもそう多くはないかもしれません。
今回の出演者で最長老は第2回演奏会で卒業された方で、つい昨年ご卒業された方も、そして現役の高校生も出演しますので、その年齢差最大60歳前後のまさに「老若男女」が一堂に会す事になります。

この高校を卒業した人すべてが大学のマンドリンクラブに入るとは限りませんが、かなりの人数が大学も継続して活動をしています。
また慶應義塾高等学校は男子校ですが、マンドリンクラブは慶應義塾女子高等学校と提携して活動しており、ここで育まれたカップルがそのままご家庭を築いた例は多数あり、今回も夫婦でのご出演のOB・OGもいらっしゃいます。

服部正も以前は定期演奏会で必ず1曲指揮を執るというのが恒例になっており、本番直前に練習に訪れ指導をしていました。同じ高等学校で慶應義塾志木高等学校にもマンドリンクラブは個別に活動しており、当時は毎年3月に2つの高校生のマンドリンクラブの演奏会の指揮を楽しみにしておりました。

今回「東京オペラシティ タケミツメモリアル」にて記念すべき第60回定期演奏会が開かれますが、ご関心のある方は是非お越しください。
尚、入場無料ですが、入場整理券的なチケットを発行しており、出演者から もしくは当日会場にて入手をお願いする事になります。
場合によって会場のキャパシティを超えた場合は入場不可になる恐れもございますので、あらかじめご承知おき下さい。当館でもご希望があれば仲立ち致します (お問合せページをお使いください。) が、前述の通り必ずしもお約束は出来ない事もございますので、お含みおき下さい。
(考えてみれば高校生全員+OB,OGで合計出演者が200名を超すので、一人4~5人連れてきたらあっという間に1000名を超えてしまうので、想定がしにくくなっております、、、)

2019年3月21日(木・春分の日)14:00開演(13:30開場)
東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル(京王新線、初台駅)
(入場無料)

(ちなみに小生は第15回の卒業で、今回も一応ステージに乗る予定です。)

ツバメさんの歌(ヤン坊復刻挑戦!)

ヤン坊ニン坊トン坊の音源復刻挑戦、第3段は「ツバメさんの歌」です。
この歌ご紹介するためにはそもそもの「ヤン坊ニン坊トン坊」のあらすじもご紹介した方が良いと思います。

昔インドにヤン坊ニン坊トン坊という白ザルがお父さん、お母さんと一緒に住んでいましたが、お母さんを残しお父さんと3匹兄弟が中国の北の端に連れてこられてしまいました。
そしてお父さんがまず単身お母さんのもとに帰るべく中国を出発し、無事にインドに帰れた時点で子供たちに「道中の案内」も含めて「帰っておいで」との手紙を「ツバメのリルさん」に託したのでした。そしてそれを受け取った3匹の仲良し兄弟ザルはインドに向け出発するのですが、道中に様々な事件、困難が待ち受け、それを3匹が知恵を出したり様々な他の動物の助けを得ながら克服して、無事にお父さんお母さんのもとに帰る、というのがこの物語のあらすじです。

ツバメはそういった意味ではこの3匹のために手紙を運ぶだけでなく、ピンチの時に様々な情報も伝達する、3匹にとって味方としてかけがえのない存在になっている登場人物です。

ツバメさんの歌

それをご理解頂ければ、この「ツバメさんの歌」の歌詞もイメージが沸いてくると思います。
このメロディはツバメが登場する度にも使われたようであり、他の譜面にも扱われていました。明るくのびのびとした歌です。

歌詞
「つばめさん つばめさん
 いつ来るの いつ来るの
 ぼくは毎日 待ってるの
 父さんは 母さんに 会えたか
 どうか 心配だ
 つばめさん つばめさん
 手紙を届けて 下さいな
 ぼくは 毎日待ってるの」

ツバメさんの歌