服部正は日頃お酒をほとんど飲みませんでしたが、食べる事に対しては非常に旺盛であり、またあまり好き嫌いを言わずに何でも口にするタイプでした。
家庭では妻の冨士子が気を遣って野菜中心で動物性タンパク質としては鶏肉、魚をメインにした料理を作っていました。ただ、仕事で出先での飲食も当然増えてきますが、特に演奏旅行や放送局の出張録画等があると、そこの現地での郷土料理等も提供されますので、そういったものも積極的に摂っておりました。
この写真はどこか遠隔地での仕事の合間と思われます。ビール瓶もあるので仕事終了後でしょうか。
服部正は「すき焼き」は結構好きで、この写真を見ても喜んで頬張っている姿が分かります。
また、この写真はオーストラリアのメルボルンでの現地の方たちとの野外バーベキュー大会の一コマです。慶応マンドリンクラブのオーストラリア演奏旅行中でした。
当然「オージービーフ」のステーキですが、こういったものもペロリと食べてしまいました。
慶応マンドリンクラブでマレーシアに行った時も、立食パーティでははっきり言って「辛くない料理」を探すのに非常に苦労した覚えがありますが、服部正はそんな事も気にせずにむしゃむしゃとマイペースで色々な物を食べていました。
考えてみれば、このオーストラリアも67歳頃、マレーシアに至っては70中盤という当時からすれば「後期高齢」と言われてもおかしくない年ですが、この健啖家ぶりが連日の演奏会での指揮をするパワーに結びついているのでしょう。見習う面も十分ありそうですね。