服部正は長くロータリークラブに所属していました。(「ロータリアン」と呼ばれるそうです。)
「東京銀座ロータリークラブ」は1958年に発足し、服部正もその発足の頃から会員になっていたようです。1960年に東急ホテルが初めて銀座にホテルを作ったことにより、例会の会場もそこに移りました。(このホテルは2001年に閉館し、今は共同通信社のビルになっているそうです。)
ロータリークラブはご存知の方も多いと思いますが、地域等でのまとまりで社会奉仕を推進していく団体で、会員はその地域の名士とか著名人が多く所属されているとのことで、「東京銀座」と言えばかなり大手の企業の経営者や芸術、学術の錚々たるメンバーが集っていたに違いないでしょう。そこで服部正は様々な業界の方々との人的交流を育んでいたようです。
服部正も何か貢献できる事がしたい、ということで「東京銀座ロータリークラブの歌」を作曲しました。(残念ながら譜面が当館でまだ発見できておらず、いずれ発見の際はご披露いたします。)
こういった事も有り、服部正が様々な地方に演奏旅行やテレビ収録等でお邪魔した時に、そこの地元のロータリークラブに招かれて例会にて「卓話」を依頼される事もあったようです。下の写真はその時の状況です。
どちらの写真も1970年代から80年代という、かなり晩年の時期での活動と思われますが、人との接点をとても大事にした服部正としては、このロータリアンとのお付き合いが非常に有意義な時間と感じていたでしょう。
小生も小学校の頃、このロータリークラブにて家族が参加できる「クリスマス会」というのに家族3人全員で参加た記憶が残っています。一番の呼び物は「プレゼント抽選会」で、各界の錚々たる企業の名士が集まる会ですから、プレゼントの内容も恐らくゴージャスだったのでは、と想像できます。参加した小生が何故そこのところを覚えていないか、というと、さすがに小学生が理解できるような価値観のプレゼントは殆ど無く、「恐らくいい物なんだろうけどわからない。」というのが正直な所でした、、、。(小生が頂いた物も全く忘れてしまいました!)