服部正は譜面は書くのが早かったものの本を書くことについてはそれほど早業は出来ていなかったようですが唯一の自伝的著書があり、初版が昭和33年に作られた「広場で楽隊を鳴らそう」という本でした。
その中で中学を卒業する別れのパーティで作曲された曲に「恒青行進曲」というのがあったらしく、その自著でも「他人の前で発表した最初の作品」と明記されていました。
その「恒青行進曲」の譜面が蔵書の中から見出しました。
この自著の編成とは若干異なる、ごく一般的なマンドリンアンサンブルに編曲されていたので、多少時期は後だったかもしれませんが、1926年(大正15年)に慶応に入った、という事かあら逆算してもその前後に書かれたアレンジ譜と思います。
譜面の記譜も晩年とは似つかわしくない丁寧できれいな譜面です。
*この話題が2016年1月20日放送された「黒柳徹子のコドモノクニ」に取り上げて頂きました・。(2016年1月30日追記)