最近NHKで「トットテレビ」という番組が放映されています。
黒柳徹子さんのデビューから今日までの歴史をドラマ風にアレンジして紹介していますが、この第1回目で「ヤン坊ニン坊トン坊」役のオーディション風景が放映されていました。
そういえば今年の1月「黒柳徹子のコドモノクニ」で服部正を取り上げて頂いた時も、この黒柳徹子さんがこの「ヤン坊ニン坊トン坊」でデビューした時の話をして頂きました。
飯沢匡氏の脚本によるお話ですが、NHKでは1954年から1957年までラジオで放送され、その間のすべての音楽を服部正が担当しました。本来は1年で終了予定だったのが好評で3年間もやってしまったとの事です。
この放送がきっかけで服部正は飯沢匡氏と懇意になり、それ以来日本舞踊の西崎緑氏との「日輪」、文学座の「楊貴妃」、ニッポン放送の「むかしむかしミュージカルス」等一緒に仕事を何回かしています。
この「ヤン坊ニン坊トン坊」については現在資料館にも175冊にものぼる譜面が残っており、以前ご紹介した「お話出てこい」に次ぐ曲数をこの番組のために服部正は作曲しました。
中でも一番有名で分かりやすい「テーマ音楽」は今でも時々取り上げて頂いているだけでなく、JASRACからのデータによると「カラオケ」でも時々利用頂いた形跡も現在でも残っております。
YouTubeでもこの曲は画像こそないものの音源はしっかり存在しております。
このヤン坊ニン坊トン坊はその後アニメでもリバイバルしましたが、その時は原作はそのまま飯沢匡氏の脚本に則って作成されたものの音楽等は全くリニューアルされていました。
やはり昭和時代、それも戦争前後に生まれた方はこちらの古いヤン坊ニン坊トン坊の方が記憶に残られている方も多いと思われます。
皆さんももし「カラオケボックス」に行ったら、この曲が入っているか確かめてみてはいかがでしょうか?
「ヤン坊ニン坊トン坊」のいくつかの曲を音源としてご紹介しております。(2019/6)