東武東上線の各駅停車で池袋からほどなく大山駅に到着しました。降りると有名な商店街が目の前に現れました。
これから行く中学校は残念ながらそのアーケードを通らないので小雨の中傘をさして歩き始めました。
10分もかからない所に板橋第二中学校はありました。
比較的最近改築したらしく、門も校舎も大変綺麗な学校でした。
残念ながら校長先生はご不在でしたが、副校長先生にご対応頂きました。
今回はちょっと意外で面白い贈呈物となりました。
まず通常の手書きの校歌の譜面です。
普通はピアノ伴奏と歌の譜面ですが、今回はそれだけでなく何とマンドリンアンサンブルによる伴奏譜も別に存在し、それも贈呈してまいりました。なぜオーケストラアンサンブルでなくマンドリンアンサンブルにしたのかは全く不明です。
そして驚いた事に、この校歌が録音されたソノシートも遺品の中にありました。
この校歌は昭和25年(1950年)に制定されたとの記録が学校のホームページに残されており、恐らくこのソノシートの作成もそれからあまり経っていない時のものと思われます。少なくとも5~60年以上前の録音ですが、演奏しているのがこの中学校の吹奏楽団とコーラス部の皆さんです。当時のこの学校の生徒の声が聴けるのは極めて珍しいのではと思います。
ただ、大変残念なのが、相変わらず保管状態の悪い服部正の遺品のためソノシートがよれよれになっており、小生のレコードプレーヤーでは針圧が軽すぎ針飛びばかりし、折角の肉声がほとんど聞けませんでした。一時期重石をのせて平坦にさせようと努力しましたが、結局それ以上の年月でいい加減な保管をしていた状態に勝てるわけが無く、そういういわくつきで贈呈し「何とか音源を復帰させてみてください。」と頭を下げてお願いしてまいりました。
ここで歌ってたり伴奏していた皆さんは恐らくもう60代後半から70代になった方でしょう。覚えていらっしゃる方、ぜひ学校に連絡してみてはいかがでしょうか?