来る10月22日、即位の礼の日に56回目となるALLKMCコンサートがすみだトリフォニーホールにて開かれます。
このコンサートが始まってから56年にもなりますが、相変わらず慶應義塾マンドリンクラブの中等部から大学、OBに至るそれぞれの学校、卒業生が一堂に会する演奏会が開かれている事に対し、心より敬意を表したいと思います。
服部正はそれぞれの学校にとっての卒業生、例えば「中等部」にとっては「高校」、「高校」にとっては「大学」、「大学」とってはOBOG、という繋がりを非常に大事にしてきました。
先日の三田会のコンサートの出演者を見ても、例えば高校でマンドリンクラブに入部したものの大学では入部しなかったメンバーが「マンドリンクラブ三田会OBOG」として暖かく迎え入れている背景が、この「ALL KMCコンサート」により育まれたものと思われます。
最近は部活動だけではなく、様々なサークル活動がそれぞれの学校で行われ、まさに働き方改革としての「副業」が見直されているように一人が複数の活動をしている学生が増えております。
そういった中でも「文科系部活動でかなり体育会寄り」と言われている音楽系団体としてこのように継続的に続けられていることは、それぞれの団体が日常の不断の努力によっているものとも思われ、そういった団体の皆さんの努力の成果をお見せする機会です。
お時間のある方は是非お越しください。
当資料館でも「お問い合わせ」経由にてチケットの斡旋を致しますので、お気軽にご連絡ください。
ただ一つ、事前にご留意頂きたいのは「演奏会自体が非常に長い」ことです。全部で5団体、合同演奏を含めると優に3時間は超える事になりますので、あらかじめご承知おきの上ご来場いただければ幸いです。
ちなみに、最近は「服部正」としての作品の取り上げがめっぽう少なくなっておりますが、コンサートの最後を飾る「KMCソング」だけは「ニューイヤーコンサートのラデツキー行進曲」と同じように定番アンコールで演奏される事になっております。