鳥取西高等学校の校歌を服部正が作曲した事がきっかけで、同校の同窓会にお招きにあずかりました。
聞くところによると同校の同窓会は地元だけでなく「東京」「大阪」「名古屋」でも毎年行われるとの事で、今回東京にて開催された同窓会にお邪魔させて頂きました。
まず、ご来場者が母校と離れた東京とはいえ想像以上に多かった事にに驚かされ、しかも各界でご活躍されている方々で埋め尽くされ、中でも「リンガーハット社」の会長様、JAXAと一緒に宇宙研究をやられている方の講演やお話もあり、一方で今年の夏の高校野球でも県内で準決勝まで勝ち進んだというまさに「文武両道」の学校という事で、こういった学校の校歌を服部正が担った事は大変光栄な事と再認識致しました。
残念ながらこの学校の校歌の直筆の譜面は服部正の所蔵品の中からは見つからなかったのですが、関係書類として以下の2点が発見されております。
この学校の校歌は1951年(昭和26年)に作曲されており、この2枚とも恐らく当時の時の物と思われ、印刷された方は校歌制定に合わせて作られたもの、手書きの譜面は校歌発表会等で使われるために作成された学校関係者による譜面と思われます。(譜面が比較的きれいに書かれており、間違いなく手荒な服部正の筆跡ではありません)
1951年というと、今日も続けられている「ラジオ体操第一」が作曲された年と同年であり、まさに服部正が最も忙しく脂がのった時期でした。
当日はたまたまこのコピーを持参しておりましたので、ご来賓としてご出席されていた同校の校長様にお渡ししました。
会にて他にも何人かの方とご挨拶させて頂きましたが、皆様大変明るくきさくな方ばかりであり、非常に活気のある同窓会となったように拝察しました。そして最後に卒業生皆様が校歌を力強くお歌いになっている姿を見て、大変感動しありがたく感じた次第です。いずれ機会がございましたらぜひ鳥取西高等学校にも伺いたいと思いました。
鳥取西高等学校の益々のご発展をお祈り申し上げます。