2008年8月2日、服部正は100歳の天寿を全うしました。
思い返すとその時もとても暑かった日でした。
そして今年はちょうど一回りした12年目(ねずみ年)になります。
晩年10年以上は闘病状態で自宅療養を続けておりました。
「音楽」とともに「人」が好きな性格で、慶應義塾マンドリンクラブのOB,現役たちや音楽仲間、様々な業界でお付き合いする人とおしゃべりする事がとても楽しく過ごしていたものの、自宅ベッドからの転落による骨折を機に闘病生活が始まり、人とも会えない日が長く続きました。妻の長年の看病のもと100歳を迎えた年に息を引き取りました。
ここに来て最近当資料館には戦前戦後での楽曲、楽団等のお問い合わせがいくつか来訪したり、SNSでも昔を懐かしんで頂くような投稿もございました。まだこうやって服部正の事を話題にしていただいている事自体に遺族としては大変ありがたく、恐縮に感じております。
お問合せに関するやり取り等でも心温まるお話が多く、いずれ可能な限り資料館としてご紹介していきたいと存じます。
命日にあたりお暑い中ご墓参いただきました方、様々なコメントやご紹介をSNS上でしていただきました皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
引き続き当資料館をよろしくお願い申し上げます。
館長 服部 賢