皆様、あけましておめでとうございます。
今年は子の歳ですが、服部正が亡くなったのがちょうど12年前の2008年の子歳でした。
速いものでもう一回りしてしまいました。
今年もよろしくお願いいたします。
今年はまず服部正の作品群の中でも比較的数が多い「校歌・社歌」にスポットを当ててご紹介していきたいと思います。
地域別校歌、社歌等のご紹介(①北海道、東北地区)
今回は地域という角度からご紹介していきます。
北海道はあまりお付き合いが無かったのか、残っている譜面が非常に少ない状況です。
その中で「北海道工業大学校歌」というのが直筆譜として残っておりました。
いつ頃作成されたかは譜面にも記載がないため不明ですが、譜面の筆跡から見る限りは1950~60年代ではないかと思われます。どのような経緯で作曲に及んだのか、さらにはこの歌がまだ現存しているかも不明ですが、数少ない北海道関係作品として貴重な存在です。
他には札幌テレビの関係の譜面が残っておりました。
東北地区に行くと、これは県別に大きな偏りが見られ、どうも「岩手県」とのお付き合いが非常に多く見つかりました。
小学校 沼宮内小学校(創立百周年記念讃歌)
中学校 大迫中学校(校歌)、新堀中学校(校歌)
銀行 北日本銀行銀行歌、東北銀行銀行歌(補作)
そして宮城県に以前にもご紹介した「仙台育英高校」の校歌が存在します。
岩手県の新堀中学校はかなり前に石鳥谷中学校に合併されており今は存在せず、東北銀行の行歌は葉山氏の作曲の補作という形でお手伝いさせていただいたとの記録が残っております。
北日本銀行には直筆譜の寄贈をした際にまだ歌われている、との事をお聞きしました。仙台育英高校も甲子園で何回も勝ち名乗りで登場させていただきました。
仙台地区は服部正も生前個人的にお付き合いさせていただいた方がいらっしゃったようで、年賀状等季節のお便りをいただいていたようです。
残念ながら他県の学校、企業の関係の譜面は見つからないため、もし青森、秋田、山形、福島関係、そしてもちろん岩手、宮城関係でもほかに何らかの情報があればご教示頂けるとありがたく思っております。