ラジオ体操や世界名曲シリーズ
先日慶應の先輩の方からご連絡を頂き、服部正の作編曲のSPレコードがあるので寄贈したいとのお話を頂きました。
大変ありがたいお話なので快諾させて頂きましたが、ほどなく厳重に梱包された宅配便が到着し、SPレコード4枚と、ご丁寧にその音源を再生し焼き付けていただいたCDまで頂戴いたしました。
さすがに当家ではSPレコード再生手段が無かったので大変ありがたく、早速聞かせていただきました。
ラジオ体操は現在聴いているよりも前奏がゆっくりでしたが、体操が始まると現在とほぼ同じテンポで、非常にシンプルなピアノ伴奏版でした。付点音符が「ユルメ」のややのんびりムードにも聞こえました。
一方裏面に入っていたオケ伴奏版は、何と今話題の「古関裕而氏」の編曲によるバージョンで、まさに「古き良き時代」の音が再生されていました。
世界の名曲シリーズは全部で3枚のレコードに「お江戸日本橋」「さくらさくら」に始まり「ヴォルガの舟歌」「サンタ・ルチア」「ラ・パロマ」「庭の千草」「おおスザンナ」等世界各国の有名なメロディを次から次に並べて演奏しており、服部正が古くは「青年日本交響楽団」、「広場のコンサート」そして晩年の慶応義塾マンドリンクラブ、グレース・ノーツで繰り広げた「世界の音楽」を再現したような雰囲気が醸し出されていました。
それぞれ「コロンビア」「ビクター」のレコード会社が編成するオーケストラを使っておりましたが、このような貴重なレコードがあった事は大変有意義であり、寄贈頂いた田端様には格別なる御礼を申し上げたいと存じます。
これを機に一時期お届けした遺品シリーズのレコードの中で、自身の指揮、編曲等の録音がいくつか残っておりますので、またこれらを皆様にご紹介していこうと思います。