地域別校歌、社歌のご紹介(②九州、四国編)
前回は北の方からご紹介して参りましたが、今回は南の方のご紹介になります。
九州、四国もあまり多くの譜面が残っておりません。
その中でもいくつかご紹介させていただきます。
まず福岡県。
筑豊高校の校歌を作曲しておりました。当方には自筆譜は無いものの、作曲当時の印刷物が残っておりました。
この筑豊高校さんのホームページにはご丁寧に「校歌」をご紹介するページがあるだけでなく、その校歌の音源までご用意されております。
こういったご配慮は在校生だけでなくご卒業の皆様に懐かしんでいただこうという心遣いと思いますが、このように校歌を大事にして頂いている学校に対しましては作曲者の親族としても大変ありがたく光栄に存じます。
長崎県の長崎女子短期大学の母体である「鶴鳴学園園歌」の譜面も残っておりました。
ちょっと変わったところでは「日南市歌」の譜面がございましたが、これは船村徹氏の作曲に恐らく管弦楽バージョンの補作をした形跡が残っております。実は現在の日南市歌は服部克久氏のものに変更されているようで、明治~昭和の日本の著名作曲家を積極的に採用していただいているようです。
さらには福岡県北九州市にある「小倉記念病院」の院歌も残されておりました。
(蛇足ですが、慶應の創始者「福沢諭吉」先生も九州大分のご出身で、本投稿させていただいた1/10は福沢先生の誕生日です。慶應出身者はこの日ありがたく学校は休日扱いとなっていたことを思い出します。命日は2/3で、さすがにこの日は休日扱いではありませんが、期末試験前後の時期という事で「この日に福沢先生の墓参りをすれば進級する。」というまことしやかな言い伝えも残っていたような気がします。勿論成果の確証は全く不明ですが、、、)
四国地方はさらに情報が少なく、当方に残っている譜面で現存する組織は皆無のようです。
というのも、以前ご紹介した甲子園での名門「鳴門工業高校」の校歌を補作していたのですが、残念ながら合併して現存しておりません。とはいうものの唯一四国の貴重な実績としてご紹介致します。
今でも同校をご卒業された選手がプロ野球でご活躍中の方もおり、大変光栄に存じます。