産業能率(短期)大学校歌自筆譜の寄贈

小生が会社生活の中で「大学」というものの接点があったのがこの産業能率大学でした。一つは自分の企業研修の中でのこの大学の先生のクラスがあったこと、そしてもう一つは自分の仕事としてお客様向け研修会企画の際にゲスト講師として招聘させていただいた事。そういった意味では非常に個人的にも親近感のある学校です。その産業能率大学の前身である「産業能率短期大学」の校歌を作ったのが服部正であった事は、譜面の整理をしていた時に分かった次第です。
あるとき「JASRAC」から電話を頂き、「産能大の方が校歌の譜面がないか問い合わせが来ている」との連絡を受け、それならばちょうど自筆譜寄贈の活動があるので個別に連絡を取る事にし、今回の寄贈に繋がりました。

風の強い2月のある日、自宅からバスを乗り継いで産能大がある等々力(と言っても駅で言えば自由が丘が至近)まで行きました。交通事情が不安だったので早めに出発したのですがことのほかスムーズであまりにも早く着き過ぎたため、近くのファストフード店でしばしコーヒータイム。

定刻前に学校に着き、出迎えて頂いた方に応接室に案内されましたが、その応接室に入ると「校歌」がBGMで流れ、壁に目をやると「校旗」と「自筆譜寄贈式」と書かれた紙が物々しく貼られており、これは何か大ごとになりそうな気がしてきて、ちょっと緊張してきてしまいました。

応接に貼られた校旗と寄贈式の紙!

ほどなく幹部の方々(学長様、副学長様他)写真撮影の方も含めかなりの方々が応接室に入られました。
3月に横浜のみなとみらいホールでパイプオルガンにてこの校歌を演奏する事になったのですが、学内どこを探しても「校歌の楽譜」が見当たらず、オルガン奏者にお渡し出来るものが無くてお困りになっていたところで今回の連絡となったそうです。

まず「校歌」をパイプオルガンの伴奏で演奏するというとんでもなく光栄なお話に感動してしまいました。事前にピアノ伴奏譜のコピー譜面だけを関係者の方にお送りしておきましたが、今回はアンサンブル伴奏譜が比較的きれいな自筆譜として残っていたので、ピアノ譜と共に寄贈してまいりました。

時間帯がお昼でしたので昼食をご用意頂き、しばし関係の皆様と歓談をしながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。
学長様は民間の大手コンピュータメーカご出身であり、小生も同じ業界出身なので非常に近しい話題等で話も弾みましたが、どうもこの資料館をご覧頂いているとのお話がご出席の方々から頂き、ありがたい反面「さらにきちんとやらねば」というプレッシャーがかかってしまいました!

最近はこの「自由が丘」という立地条件から女性の学生が増加しているそうですが、企業との関係も強いこの学校がまさに現代に求められている視野の広い若者の情操に期待を集めているのでは、とも感じられました。帰り際にキャンパスの一部も拝見しましたが、学生の皆さんも非常に落ち着いた表情で、良い雰囲気の中で勉学に励まれている姿を垣間見ることが出来ました。

帰り道は自由が丘まで徒歩で帰る事にし、学校でお見送りを受けた後しばらくして振り返ると、「高級住宅街の中の学び舎」というイメージの風景が浮かび上がりました。

住宅街の中の産能大

本当に学校からしばらくの間閑静でハイセンスな豪邸が続き、こんな所を通学している学生は気分も落ち着き朗らかになりそうな雰囲気を大変感じました。

産業能率大学の学長様、副学長様、関係の皆様、本当にありがとうございました。
ますますのご隆盛をお祈り申し上げます。

 

館長
1955年 服部正の長男として東京で生まれた。                     1978年 慶応義塾大学卒業(高校よりマンドリンクラブにてフルート担当)        同年    某大手電機メーカーに入社(営業業務担当)                  2015年 某大手電機メーカーグループ会社を定年退職                  現在 当館館長として「服部正」普及活動従事       

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