皆様、現在日経新聞社にて「全国社歌コンテスト」というのをやられているのはご存知でしょうか?
企業のモチベーション強化としての「社歌」の存在が見直されている、という動きもあって、このようなイベントをやられていると思われます。服部正も夥しい社歌を作曲していたので、該当する会社が無いか先日探してみました。
やはり「いま風」の軽いタッチの作品が多い中でも、中には「古関裕而氏」「市川昭介氏」そして服部正の弟子の「小林亜星氏」といった昭和の大作曲家の作品も並んでいました。
服部正の作品は残念ながらエントリーはありませんでしたが、何か聞き覚えのある企業名があり、譜面整理棚から探してみると「遠州鉄道社歌」という譜面が出てきました!
早速同社に問い合わせメールを送ったところすぐに返信を頂き、丁重なコメントと譜面について大変関心を持って頂いたことを表明され、早速伺う事に致しました。
訪問日、時間に余裕が出来たため「乗り鉄」の私としてはせっかくの機会ですので往復1時間の鉄道の旅を訪問前にさせていただき、沿線の景色と溌溂とした乗務員や駅務員の皆様の姿を見て非常に清々しい気持ちになり、本社にお邪魔致しました。
本社では斉藤社長様他幹部の皆様に大変丁重にお迎え頂き、「贈呈式」だけでなく日経新聞社浜松支局長様のインタビューまでご用意されており、多少面食らってしまいましたが大変暖かくご対応頂きました。
この社歌は1962年(昭和37年)に創業20周年に向けて広告代理店経由で「サトーハチロー先生」に作詞をして頂き、サトーハチロー先生のご紹介で服部正にお声がかかった、というようないきさつであることが分かりました。
ただ遠州鉄道社がバスや鉄道以外の様々な分野に事業が拡大しグループ会社も多くなってきたこともあり、地元浜松ご出身のミュージシャン(村松崇継氏)に「遠鉄グループソング」の作曲を依頼し、その曲が今回の「社歌コンテスト」の応募に至ったそうです。(なかなか良い曲です。)しかしながら、同社のOB会等では当初の社歌をいまだに「歌詞カード無し」で大きな声でお歌い頂いている、という嬉しい声も聴き、その「OB会」が12月上旬にあるため、その時に皆さんにご紹介したい、との話から今回急遽の訪問となりました。
比較的保存状態が良かったのと、サトーハチロー先生が作曲する服部正に自筆の歌詞文書コピーを送って頂いた物も保管しておりましたので、併せて寄贈させていただきました。
久しぶりの「自筆譜贈呈」となりましたが、大変お喜び頂きましたとともに、まだ愛唱頂いていることにこちらとしても非常に感激しております。末永く愛唱のお願いをし、気持ちよく社を後にしました。
皆様にお願いがございます。
もしご異論が無ければ、その「NIKKEI全国社歌コンテスト」にwebから入って頂き、服部正の作曲した作品をまだ継続愛用頂いている社として、 服部正の作品ではありませんが同社のグループソングに「清き一票」をお願いできれば、と思っております。11/29 23:59まで受け付けているようです。
毎回の投稿を興味深く読ませていただいております。
マンドリンオーケストラの管楽器のご苦労、全く知りませんでした。
私も時々シンバルやティンパニのお手伝いをしましたが、今思えば冷や汗ものです。
これからの投稿を楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
マンドリンについて熱く語る方はいろいろとお目にかかったり文章を拝見することはありますが、マンドリンオーケストラでの管楽器について語る人がほとんどいらっしゃらず、とはいえそれぞれの楽団で管楽器の方もいろいろご苦労されていると思いこのような連載をさせていただきました。お読みいただいたことに大変感謝すると同時に、もっと様々な情報発信が必要と感じております。
これからもよろしくお願いいたします。服部 賢