2年前の同じころ、本資料館で関東大震災の時の日記をご紹介しました。
今回再掲させて頂きます。
大正12年、西暦1923年9月1日(土)の日記です。(右側が9/1)
もう95年前になります。
左上の「天気、寒暖」は「晴 暑」と書かれています。
本文「今日は土曜日でうんとテニスをしようと思っていたが暴風雨でおぢゃん(おじゃん?)になった。ひるから行こうと昼めしをたべ終るとガタガタグラグラドンドン左右上下動。古今未曾有の大地☆☆☆☆☆。テーブルの下に入ってふるえていると そのうちにシンドウにワレテオチル☆☆☆☆ヒラク☆☆☆☆はおちた。夕方まで数回強☆☆。瓦はおちかべおちさんたんたるもの。しかしけがのないことを感謝する。」
上段「この地震は大島のかんそくだからまたもり上がるだろう。その時はもっとひどかろうと心心キョウキョウ」
(☆は判読困難、送り仮名、漢字等は極力原文のままです。前回より判読範囲が広がりました。)
服部正15歳中学生で、父の単身赴任で大阪から東京に戻り2年目ぐらいの頃でした。まだ音楽というものにそれだけの関心が無くテニスに明け暮れたころの服部正ですが、徐々に風化しつつあるこの関東大震災の記憶を再度この日にご紹介しました。
明治、大正、昭和、平成と生きた服部正として、この「関東大震災」「太平洋戦争」という東京地区を揺るがす大惨事を目の当たりに体験した服部正の記録の一つです。
100年近く経っても相変わらず自然災害で犠牲者が出ている昨今、再度防災対策について自分自身が真剣に考える事が必要である事を思った次第です。