現在様々な「ヤン坊ニン坊トン坊」の譜面を掘り起こし音源復刻を試みておりますが、そこに大きな援軍がやってきました。
それも「理論社」が1993年頃発刊している「児童向け書籍」であり、10冊で全集の所、何とか4冊(第2、3、5、6巻)を通販で入手しました。
やはり楽譜の掘り起こしをしたところで、いったいどういう背景で作られた曲なのか、というのが気になっていたので、まずはストーリーを確認しようとしたのですが、現状古書街や通販で入手出来るものが極めて少なく、比較的きれいな状態の物をやっと4冊見つけました。
この本のおかげで大変助かった事がいくつかあります。
まずあらすじが明確になった事。そしていくつかの曲の背景がはっきりした事。
そして何よりも驚き、嬉しかったのはその中でいくつか本の中に譜面が入っていた事です!
さらには譜面が無くても「歌詞」のみが入っているページも有り、実は服部正の原譜には歌パートにメロディだけで歌詞が無いものがいくつもあるため、この本の歌詞が該当した時はさすがに歓喜しました!
昔、服部正がこの一連のシリーズを作曲していた時に仕事部屋には飯澤匡氏の初版の本が3~4冊並んでいました。表表紙もこの理論社と同じように3匹の猿の絵が描かれており、まだ当時幼かった自分は「漫画」とか「絵本」と思ってページを開けた所、文字ばっかりだったので諦めて元に戻した覚えがあります。今から考えてみると、その本がしっかり保管できていたら良かったのに、と後悔しております。
その後1995年頃NHKが衛星放送でアニメ化して違うスタッフ(音楽担当も変更)での再収録をしましたが、その後本もアニメもだんだん消えて行ってしまいました。
しかしながら、当資料館にも当時幼少だった方からお問合せ等がポツポツ入る事もあり、60年以上たっても覚えていらっしゃる方が存在している事は大変有難く感じております。
今回の「復刻挑戦!」も、どこかで聴いたことがありそうな曲を何とか復活させて、思い出して頂ける方を増やしてみようという試みで進めております。
多少時間はかかると思いますが、気を長くしてお待ちいただけると幸いです。