消滅してしまった会社の社歌、、、

新年早々におめでたくないお話をするのも、とは思いますがお付き合いください。

実は服部正は様々な会社・企業・組織から社歌、組織の歌等をかなり依頼されていました。
現在当資料館に残っている譜面だけでも120曲を超えており、今でもご愛顧頂いている企業も多く残っております。
その一方で企業そのものの存在が無くなってしまった物も少なくありません。中でも栄枯盛衰が激しい金融機関については、一時期飛ぶ鳥を落とす勢いで会社モラルの高揚のために作られた社歌を持ちながら「合併」「吸収」「破産」といった形で消えていった企業が目立ちます。
ここに紹介する譜面はその一例です。

「大和銀行」「扶桑相互銀行」、「玉塚證券」「江口證券」の社歌の譜面

大和銀行はりそなグループ、扶桑相互銀行は山陰合同銀行に吸収され、玉塚證券は新日本証券から新光証券、そして現在はみずほ証券というように、そもそもの証券会社がどうだったのかが全く分かりにくくなってしまっています。江口證券に至っては三洋証券に吸収合併されながら、三洋証券そのものが破綻し破産してしまいました。
ほとんどがバブル崩壊の影響です。

こういった社歌の譜面はお届けする事も出来ず、当資料館の譜面袋の中でただじっとしているだけです。せめてこの場だけでも陽の目を浴びられるようにした次第です。
こうやってみると、現在も服部正の作った社歌等をご愛顧頂いている企業に対しては本当に感謝の気持ちがいっぱいです。ありがとうございました。

 

 

館長

1955年 服部正の長男として東京で生まれた。                    
1978年 慶応義塾大学卒業(高校よりマンドリンクラブにてフルート担当)       
同年    某大手電機メーカーに入社(営業業務担当)                 
2015年 某大手電機メーカーグループ会社を定年退職                 
現在 当館館長として「服部正」普及活動従事       

7件のコメント

  1. 私の勤務していた (今は無き) 千代田生命も、確か「パワーアップ千代田」という「第2社歌」が服部正先生作曲でした。新人研修中に人事教育部の教官から歌唱指導を受けつつ、KMC 出身の私には、教官自身の付点が甘く2対1になっているのが気になって仕方なかったのをよく覚えています。
    ちなみに破綻会社の新株主となった外資会社が最初に出した社内通達は「社歌斉唱・社旗掲揚の禁止」でした。

    1. ご連絡ありがとうございました。
      早速譜面を調べてみると「明るい千代田」(千代田躍進の歌)という直筆譜を見つけました。「千代田」という名前が付く企業はさすがに多く歌詞をみても「生命保険」という業態を彷彿とさせるような言葉があまりみつからなかったので、小生の所蔵リストには「一般企業向け」というカテゴリーで管理しておりました。これがもしそうならばまた一つ謎が解明されてありがたい話です。
      外資系の企業は日本の古き企業精神というものへのご理解はなかなか難しいのかもしれませんね。でも一時期だけでも会社のモチベーション向上のお役に立てていたという事であれば、それはそれで良かったと思っております。
      貴重な情報感謝いたします。ありがとうございました。

      1. 「明るい千代田」で間違いありません。創業60周年記念事業の一環として、昭和39年11月に発表されたとのこと。
        以下「千代田生命70年小史」(昭和49年12月15日刊行) 64ページより引用。
        「社歌とは別に内外職員の志気を高揚する”千代田生命躍進の歌”の歌詞を全職員から募集したところ、応募510編のうち鈴木みや子 (浅草月払支社) の作品が入選し、服部正作曲、立川澄人、安西愛子、当社コーラス部によってレコード化し、11月の生命保険の月を期して発表した。」
        (※ なお、私がタイトルを勘違いしていた「パワーアップ千代田」という歌は別にあり、昭和56年制定のキャンペーンソングで、当時、服部先生の曲は「第2社歌」という位置付けでした。)

      2. ご母堂のこと存じませんでした。この場が相応しいか分かりませんが、ご冥福をお祈りいたします。

        1. 「明るい千代田」の素性が分かり大変感謝しております。
          また母に対するご弔意大変恐縮しております。
          引き続きよろしくお願いいたします。

  2. 与賀田正俊 昭和29年経済卒。商社・丸紅に入社し、先生より [お前の会社の社歌] を頼まれて作ったとの連絡を当時海外にいた小生に頂きました。この楽譜など何か貴方にデータは残って居るのでしょうか。また、若し解れば何年頃の作品か教えて頂くこと可能でしょうか。なお末筆ながら、先生には毎年小生の年賀状に丁寧にご返事を頂き感激して居りました。なお最近このコラムの充実を知り、楽しんでおります。今後とも宜しくお願いします。

    1. 与賀田様。
      早速のご連絡ありがとうございました。
      「丸紅」社殿につきましては「丸紅飯田」時代にさかのぼり譜面がございました。また丸紅社殿の作成された印刷譜面も頂戴しております。
      自筆譜面には「昭和34年8月29日」と記載されておりました。日にちまで明記されている譜面は多くなく大変貴重なものです。
      実は丸紅殿からは社歌の利用についてのお問合せが行政書士経由で服部正逝去後数年してからあり、ウェブ掲載についての了解についてでございました。
      その後特に問題なく推移しているようでございます。
      いずれ機会があればこの譜面も寄贈候補として検討したいと存じます。
      ご連絡心より感謝申し上げます。 館長 服部 賢

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