書店に行った時に「東京人」という雑誌を見かけた方も多いと思われます。
この度3/3に発売される最新号の特集が「日本が生んだクラシックの名曲」と題し、明治から現代にいたるまでの様々なクラシック音楽に関する記事を色々な角度で掲載されております。
実は約1ヶ月ほど前にこの雑誌の編集者から当館にお問い合わせがあり、「服部正の画像をお借りしたい」との事で依頼を受け、ご協力致しました。
当初はどの程度の特集なのかよく存じあげてなく、ご希望が「ラジオ収録に絡むような画像」との事でしたので、それにまつわるような画像をご提供致しました。
大変恥ずかしながら、この「東京人」という雑誌の存在は知っておりましたが、購買した事が無かったので出来上がった雑誌を頂戴して、まずびっくりしたのが「中身の充実度」でした。雑誌そのものが150ページを超える厚さで、さらに「日本のクラシック音楽」の特集だけで100ページにも及び、歴史や作曲家だけでなく、演奏家や音楽を提供する音楽ホール等についてもかなり深堀された記事が掲載されております。
(さすがに本投稿までに全部読み切れませんでしたが、これからゆっくり読破していくつもりです!)
服部正については「レコード、ラジオ、映画の誕生」という昭和前半に焦点をあてたコラムにて掲載頂きました。ラジオ体操だけでなくヤン坊ニン坊トン坊等、ラジオ番組での音楽対応と言う面でスポットを当てられ、「芸術と大衆音楽を結び付けてマスメディアを通して広めた功労者」という大変過分なご紹介を頂きました。まさに服部正が目指していた事を的確に表して頂きました。
正直申し上げてここまで本格的な内容になっているとは想像していなかったので、まずはこの特集に取り上げて頂いた音楽家の一人であった事に大変敬意を表する次第です。古くは滝廉太郎から1990年代に生まれた若手作曲家、さらにはサントリーホール等のホールの話からオーディオに至るまで本当に「日本の音楽」をここまで様々な角度でアプローチ頂いた内容には頭が下がる思いです。
「服部正」はともかく充実した内容なので、皆様も多少でもクラシック音楽にご関心があれば是非ご覧頂ければと存じます。
編集の皆様、たいへんお疲れさまでした。そして誠にありがとうございました。